2006年2月15日 (水)

ホロフォニクス

人間は音を聞くとき、
単に音を一方的に受け取るんじゃなくて、
体からある種の周波を空間に向けて発していて
それが音源との間に干渉を生んだ結果、
音の空間位相(どこから聞こえているか)を確認できる。

ヒューゴ・ズッカレリという学者さんが主張した
『自発参照音』(医学界では『耳音響反射』という)説。

ホロフォニクスというのは、
彼が開発した録音方法のことです。
普通、録音されたものを聞いても、
スピーカーから流れているとしか認知できません。
しかしこれは、音が上下左右に自在に動いて発されているように
聞こえるというものなのです。

実際聞いてみました。瞳を閉じて。
…すっげー!!
マッチ箱を擦る音では、
右から左へマッチ箱を移動させているとしか思えない。
紙袋を頭にかぶせられる音では、
ほんとに被せられてる状態のまま音を聞いている状態。
スピーカーの位置まるで無関係です。

音楽では、ピンクフロイドとか
有名なのでいけば、マイケルジャクソンの♪BAD、
冒頭のバイク効果音で使われてるみたいです。

「人の耳近くの範囲を百万もの細かな認識の点として考えてください。
すべての点はすべてそれぞれ異なった色を持っとって、
脳は各々の色を受け取ることで直に位置を確認できるとです」
ホロフォニクスを理解する上での考え方を、
ズッカレリさんはこういう風に表してます。

この録音技術、発見されてから30年以上
ズッカレリさんにより秘匿されており
現在でも解明されていないとか。
どんな天才的発見でも、10年以上公開されないというのは
極めて珍しいのだそうです。
ダミーヘッド(マネキン状のやつ)と使うみたいですが…
「解っちゃえばなーんだって感じで超単純だと思うよ」
とズッカレリさんは言っていますが、
なら教えてくれても良いじゃんって言われたら
「でもダメ」ってことなんだそう。

完全に耳が聞こえない人でもホロフォニクスは聞こえる、
という異常なケースもあるそうです。
「カクテルパーティ効果」
…ざわざわしているパーティ会場の中でも
話している相手の声を拾いだすなど
自然と知覚する音の取捨選択をするはたらきのこと…
も、自発参照音で生まれる効果なんだとか。

でもそれを解明する、ホロフォニクスの録音の仕組みは
秘匿されているのです。
何が問題なのでしょう?

この自発参照音。
1、人の耳の自発参照音の存在は音響学会でも認められている
2、自発参照音は半径5mくらいまで届いている
3、自発参照音エリアの音の干渉を読み取ることで、
 遠方(100m先くらい)の音を知覚している
4、自発参照音は人工的に増幅/作り出すことが可能
5、4の結果、より広範囲の音をキャッチすることができる
6、作り出した自発参照音の焦点距離をコントロールして、
 特定ポイントの音だけをピックアップできる

高出力で大音量で自発参照音を
巨大スピーカー(ようは巨大な耳みたいなの)で発する(参照波)と、
かなり遠くの音まで聞くことができるということ。
そしてその参照波、強力に増幅されたものでも人には聞こえない。

まとめてみましょう。
○ 人工的機械で超強力な自発参照音を出すことができる。
○ 自発参照音は人の耳には直接音としては認知されない。
○ たとえ時速100km/hとかで走っていても自発参照音は
 出せるし受け取れる。
○ 鼓動や脈、呼吸といった生物的反応も受け取ることができる。
○ 超強力な自発参照音の人工的機械では方向と距離を測定できる。
○ そしてそれは自由に位相(音源と認知される位置)を変えられる。
○ 特定ポイントの音を聞くことも可能。

ということは、ってことです。
生物反応が広範囲で確認可能ってことは、
精密なレーダーが作れるってことです。
軍事に使えば、人的掃討に抜群の効果を発揮するでしょう。
たとえどこにどんなにうまく隠れようが、
生きたまま呼吸も心臓音もなくせる人間などおりませんから。

そんな機能が搭載された携帯などが発売されようものなら、
見られたくない場面で出くわして
わーっと逃げて隠れても、
すぐに「みいつけた」となるわけです。
不倫や浮気には大変な脅威となります。

しかし、うまく使えば、
地震予知とか犯人逮捕にも応用可能。
すべては使い手次第。善にも悪にも使えるのですね。

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